キキ、コナー
日琉祖語
日琉祖語は日本語と琉球語の祖先言語です。英語では Proto-Japonicと呼ばれています。日琉祖語は文字が存在しなかったので、言葉は歴史に残っていません。
上代日本語
上代日本語は奈良時代の日本語です。奈良時代に日本人は中国の文字を学びました。それで、当時の日本人が書いた文章は日本語ではなく中国語でした。読み方も文法も中国語でした。こういう書き方は漢文と呼ばれています。
いつの頃からか、漢文は変わりました。例えば、日本語の語順を使った文章が座像に書かれて法隆寺(ユネスコの世界遺産)というお寺に残っています。次に、日本人は漢字の音だけを使って、漢字で日本語の言葉を書き始めました。例えば、「昔々」は「霧歌師霧歌師」と書いて、「いました」は「威馬師多」と書きました。このように、初めて当時の日本人が話していた日本語を文字で書けるようになりました。しかし、例を見ると分かるように、この書き方は効率が非常に悪かったです。
次に発明されたのは訓読みです。漢字の意味だけを使って、日本語の言葉による読み方を使い始めたという意味です。それで、漢字の音読みと訓読みの両方を使う、万葉仮名という書き方が生まれました。
上代日本語は現代の日本語と大いに違います。例えば、現代の日本語には母音が5つありますが、奈良時代の日本語には母音が8つもありました。
中古日本語
中古日本語は平安時代の日本語です。平安時代には読み書きをもっと簡単にするため、ひらがなとカタカナが発明されました。
カタカナは漢字の一部に基づいて、勉強のため、書く効率をよくするために僧によって作られました。ひらがなは草書という漢字の書き方に基づいています。ひらがなとカタカナを発明することで、日本人は初めて日本語の発音に基づいた文字で言葉を書けるようになりました。最初は当時の貴族の男性はひらがなが馬鹿らしいと思っていて、漢字だけで書き続けました。その一方、漢字を知らない宮中の女性たちにはひらがなはとても人気がありました。
中世日本語
中世日本語は平安時代の後期から鎌倉時代、室町時代までの日本語だと考えられています。この時期に、どんどん元の日本語と離れて、現在の日本語にかなり近くなりました。
鎌倉時代の武士によってたくさんの言葉が変わりました。この言葉の多くは現代にも使われています。同時に、京都の貴族に話されていた都の言葉もありました。
1338年に、京都で室町幕府が始まりました。そこで、当時の武士は上流階級の話し方(都言葉)や礼儀を学びました。
近世日本語
近世日本語は江戸時代の日本語です。1603年から江戸幕府が日本を支配しました。江戸幕府によって日本は統一されて、鎖国になりました。この状態は265年間続きました。そして、厳しい階級制度のため、国内移動が少なくなりました。それで、日本語の方言が発達しました。江戸にも方言がありました。武士に話されていた、山の手言葉がありました。山の手言葉はとても丁寧な話し方です。そして、庶民たちに話されていた、下町言葉もありました。下町言葉は巻き舌で、荒くて早い話し方です。
江戸時代にマンガが人気になって、子供の日本語を上手にする方法にもなりました。
現代の日本語
明治維新によって、国語が生まれました。色々な方言のため、コミュニケーションがうまくとれなかったので、明治時代に初めて日本語が統一されました。明治5年に、全国的に小学校制度が始まりました。そこで、子供は学校で標準語を習うことになりました。東京には2つの言葉、山の手言葉と下町言葉がありますが、山の手言葉は上流階級に使われて上品だと思われたので、山の手言葉は日本の標準語となりました。
江戸時代には、武士は「でござる」、商人は「でございます」、そして庶民は「だ」という語尾を使いましたが、「です」という語尾は明治時代に生まれました。「です」は短くて上品だと思われて上流階級に人気になりました。それで、「です」は標準語として広まりました。
明治維新によって、多くの外国の言葉や、考え方、文化が日本に入ってきました。
第二次世界大戦後、日本語の書き方がもう一度変わりました。1946年に「現代仮名遣い」が作られました。現代仮名遣いでは、公式の仮名から「ゐ/ヰ」と「ゑ/ヱ」が除かれました。「じ」と「ぢ」の両方が「ji」になりました。「ず」と「づ」の両方が 「zu」 になりました。そして、小さい仮名が生み出されました。現代仮名遣いが作られた前、「りよう」と「りょう」の書き方は同じだったのです。この時期に、カタカナは海外の単語のために使われるようになりました。
単語リスト
琉球語:Ryukyuan languages
祖先:ancestor
当時:at that time
漢文:Chinese classical writing
語順:word order
座像:seated figure/statue (e.g. of Buddha)
世界遺産:World Heritage Site
効率:efficiency
万葉仮名:early Japanese syllabary composed of Chinese characters used phonetically
母音:vowel
基づく:to be based (on)
僧:Buddhist monk
草書:highly cursive style of writing Chinese characters
宮中:imperial court
後期:latter period
元の:former
離れる:to be separated
武士:warrior; samurai
同時:simultaneous; concurrent
都:capital (esp. Kyoto, Japan’s former capital)
幕府:shogunate
上流階級:upper class; the elite
礼儀:manners; etiquette
支配:rule; domination
統一:unification
鎖国:national isolation
階級制度:class system; hierarchical system
移動:movement; migration; travel
山の手言葉:the refined speech of the uptown residents of Tokyo
庶民:common people
下町言葉:working-class dialect
巻き舌:rolling one’s r’s
荒い:rough; rude
明治維新:Meiji Restoration (1868)
制度:system; institution
標準語:standard Japanese
上品(な) :elegant; sophisticated
商人:merchant; trader
語尾:end of a sentence
広まる:to spread
第二次世界大戦:World War II
現代仮名遣い:modern kana usage
公式:official
除く:to remove; to exclude
参考文献
日本語の歴史
Japanese language – Wikipedia
Proto-Japonic – Wikipedia
Old Japanese – Wikipedia
Man’yōgana – Wikipedia
Early Middle Japanese – Wikipedia
Late Middle Japanese – Wikipedia
Early Modern Japanese – Wikipedia
Tokyo dialect – Wikipedia
Japanese script reform – Wikipedia
Kana Changes in Post-War Japan